奈良市内中心部に本拠地を持つプロデュース、製作集団MORG。
今回のアルバムのマスタリングはこちらにお願い致しました。
その代表兼トップエンジニア、門垣氏と、マスタリング立会いを建前にお会いしてきました。
「マスタリングの入稿CDを直接持って行っていいですか(僕)」とぶしつけな電話をしたにもかかわらず「ええ、今日でしたら別件が入ってますが、22時から空いてますので、ぜひ泊まりで一緒にマスタリングをしましょう(門垣氏)」とすんなりOK。
僕がMORGスタジオで見てきたものを以下に少しご紹介します。
↑世界中のメーカーの名機がずらり。どれもこれも知る人ぞ知るものばかりだそうです。関西はおろか、日本でめずらしいものも少なくない。おそるおそるお値段を聞いたところ、「全部あわせたら家は買える位」だそうです。
↑一切の妥協を許さぬ完成されたシステム。画面には見えないが、「クロックジェネレーターは原子時計の機構を利用したものを使っている」そうです。「AD/DAコンバータとクロックジェネレーターはシステム構築の中でも費用対効果が見えにくく、最後に行き着く」のだそうです。
↑お顔はNGということで、作業中の門垣氏、後姿。適正な音響環境を得るため、部屋の設計からご自分でされたそうです。氏いわく「システム構築をここまでやってみて思うことには、モニター環境が一番大切。きちんとしたモニターで作業してたら、機材の最高性能は引き出せる」そうです。


↑レコーディングスタジオも少し見せて頂きました。つい一昨日「ケニー・ウェン」という坂本龍一プロデュースの二胡奏者がいらっしゃったそうです。マイクもデシケータの中にさまざまな名機が保存してありました。氏いわく「よく街のスタジオなどで『~~社の~~マイクでレコーディング出来ます!!』などの売り文句を見かけるが、マイクはマテリアルとの相性が大事なのだから、いろいろ持ってないと意味がない」そうです。しかし、一個数十万円するものも・・・
とまあ、先日のシベリアン・ニュースペーパーとあわせて、刺激の多いここ数日でした。
しかしなんといっても、MORGのスタジオで一番ものすごいと思ったのは、門垣良則その人です。
何とも説明し難いですが、非常に良いお人柄というか、話しやすくやさしいお人であるというか、めちゃめちゃ面白い人であるというか。。。夜の10時に訪れたわれわれに機材の説明やらたくさんお話をしてくれたり。帰りは駅まで車で送ってくれたり。「自宅スタジオ作るなら一言いってくれればいつでも手伝うよ~!」だとか。
なんでそんなに安いんだ!と言いたくなるMORGの値段設定とか。
神です。
MORG
http://www.morg.jp/PR